4月は何かと忙しく、小川建築としての大工工事、小川ストーブとして、薪ストーブの入替工事、あちこちの現場を掛け持ちしていました。
さて、四月の小川ストーブの大仕事は、薪ボイラーと薪ストーブの取付です。ただの、薪ボイラーと薪ストーブの取付ではなく、一方は、薪ボイラーと五右衛門風呂の二つの排気を拾い。
もう一方は、薪ストーブとかまどの排気を拾う工事。
この二つの工事は、難易度が高く、しっかりとした図面を描き、緻密な計算をしないと、きちんと納まりません。
さて、この度の工事は、近々、オープンを迎える予定の、農家民宿 暮農音 くらしのおと の工事でした。
くらしのおとでは、原発や太陽光発電に違和感を覚えたオーナーが、地域内で自力で調達できる、木質資源を使い、農業と音楽と火のある暮らしがテーマの農家民宿です。
戦後の第二次エネルギー革命以降、木炭や石炭から石油へと変わり、民家から火がなくなりました。そして、電気エネルギーも、原子力発電や太陽光発電が普及し、電気が惜しげなく使え、便利なものとなりました。しかし、便利とは相反するように、第三者から供給される電源は、災害が起こるとたちまち、ブラックアウトし、ライフラインはストップし、自力での生活は困難なものになります。
さて、今後のエネルギーの在り方とは?
私が思う今後エネルギーと暮らしの在り方は、他者に依存せず、家族みんなで生きるためのエネルギーを自給し、遠赤外線で温めたお風呂に入り体を温め、かまどや薪ストーブで調理した暖かな食事、そして、火を見ることでリラックスし、健康的でゆったりとした生活をすることが、環境に負荷をかけない、豊かな暮らしではないでしょうか。
火を使う生活から遠ざかった現代ですが、農家民宿 くらしのおとでは、都会ではなかなかできない、貴重な農業体験と火のある暮らしを体験できるお宿です。
5月はプレオープン期間で、6月から本格オープン予定です。
くらしのおとのWEBはこちらから