梅雨入りしそうでなかなかしない、ここ近畿地方。さて、先日、兵庫県宍粟市最北端の某所にて、PANADERO社の薪ストーブISLAの取付工事をさせて頂きました。
既存のストーブは、十数年使ったカナダ製のパシフィックエナジーの薪ストーブ。
現場の海抜は、650mのかなり寒い地域。写真はありませんが、居室の煙突は鉄製のシングル管だったので、結露で錆びて穴が開いておりました。ですが、運がよいことに、居室より上の煙道部分は、ステンレスの二重煙突。しかも、ほとんど使っていないので、煙突内部の損傷も見られない。
これまた、運のよいことに、シングル管を合わすとサイズはピッタリだったので、居室内の煙突とストーブを入替することに。しかし、もう一つの問題が・・・
チムニーのトップが鉄製!重さ百数十kg?「クレーンがないと持ちあがるかいっ!!」いちいち煙突掃除をする度に、クレーン車を使っていてはコストがかかりすぎるので、内部から煙突掃除ができる仕様にしないといけない。
先ずは、既存煙突とDINAK煙突のつなぎ込み。
既存煙突とDINAK煙突をしっかりとビス止めし、ロックウールを充填。
天井貫通部分は、筒にロックウールを詰め込んで仕舞いました。
化粧の煙突カバーと天井化粧板を取り付け。
煙突とストーブの据付完了です。この度のポイントは、初めての試みになる、135°Tにドラフトスタビライザーを装着したこと。
どういう事かというと、いつもならば、上の写真のように、90°Tという部材にドラフトスタビライザーを装着させる仕様ですが、スタビライザーを外しての煙突掃除は不可能です。簡単に煙突掃除ができて、なおかつ、ドラフトスタビライザーも併用できないかと考えていたところ、135°Tにスタビライザーを装着することを思いつきました。この仕様なら、お客さん自身で煙突掃除ができるのでコストを下げることができます。
火入れも完了し、ドラフトスタビライザーも問題なく稼働しました。お客さんにも満足して頂いたので、よい仕事ができたなと思っています。今後も宍粟市にPANADERO社の薪ストーブを増やしていければいいな~。